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2012.11.12 Monday  | - | - | 

2011年総括

放置プレイもいいとこでしたが、今更ながら2011年の読書のまとめをしておきたいと思い立ちました。管理者ページに書きかけの記事が8件ありましたが、もはや自分が当時どのような読後感想を持ったのかさっぱり思い出せなく、記事を書き足すことも直すこともままならず…。
以下、自分用の簡単メモで失礼します。

読書ノートによると(タイトルと読了日だけ付けている)、2011年の読書は「小さいおうち」(中島京子)から「舟を編む」(三浦しをん)までの18冊だったようです。

・小さいおうち(中島京子)★
・ツリーハウス(角田光代)★
・木暮荘物語(三浦しをん)
・折れた竜骨(米澤穂信)
・虐殺器官(伊藤計測)
・偉大なるしゅららぼん(万城目学)
・華竜の宮(上田早夕里)★
・妻の超然(絲山秋子)
・下町ロケット(池井戸潤)
・花桃実桃(中島京子)
・ジェノサイド(高野和明)
・末裔(絲山秋子)
・死刑囚(B・ヘルストレム)
・儚い羊たちの祝宴(米澤穂信)
・忘れられた花園(ケイト・モートン)
・あなたの人生の物語(テッド・チャン)★
・不愉快な本の続編(絲山秋子)★
・舟を編む(三浦しをん)

★マークは特に気に入ったタイトルです。「小さなおうち」は最終章の仕掛けがなんとも強い印書を残し、「ツリーハウス」では家族の歴史に圧倒され、「華竜の宮」では主人公のアシスタント生命体に萌え、「あなたの人生の物語」はアイデアに溢れた短篇集で、表題作には泣かされました。そして「不愉快な本の続編」は作者の過去作品「愛なんかいらねー」の続編です。一貫した孤独感。そしてその中にしかない自由。

2012.11.10 Saturday 21:24 | - | - | 

2010年総括

2010年の読書は「グラーグ57」から「シューマンの指」まで19作品でした。昨年に引き続き少ないですねえ。図書館で借りてきたものの中途挫折したり、読まずにそのまま返却したものもかなりありました。
この少ない中で印象に残っているのは、中山可穂の「ケッヘル」です。
濃厚な世界の独特のねっとり感は癖になりそう。ただ、ビアン描写は好き嫌いを分けるかも…ですかねえ。
カレン・ジョイ・ファウラーの「ジェイン・オースティンの読書会」と、恒川光太郎の「南の子どもが夜いくところ」「竜が最後に帰る場所」の二冊も良かったです。


映画は「のだめカンタービレ最終章/前編」から「ロビン・フッド」まで24作を観ました。
今年は何と言っても「ヒックとドラゴン」に射ぬかれました。異種間の友情という今や手垢にまみれたテーマも、誠実なアプローチによって名作になるんですねえ。素直に胸をうつ良作だと思います。宣伝が上手くなかったようで、危うく私も見逃すところでした。偶然見たネットのクチコミに感謝。シナリオ、映像、音楽、全てがお見事。
他では、まるで二次創作のような「シャーロック・ホームズ」、娯楽物の楽しさが詰め込まれた「プリンス・オブ・ペルシャ」、映像の脅威&夢オチと言うなかれ「インセプション」、現代の吸血鬼伝説、ゴシックロマンの香り漂う「ぼくのエリ/200歳の少女」(邦題は良くないですね)などが好きでした。

今年のワーストはドキュメンタリーを装いつつ、制作側の主張を押し付けてきた「オーシャンズ」。しかも一部の映像は模造。あのようなものにお金を落としてしまって本当に悔しい!


近頃なんだか洋画の上映が減っているような気がして寂しい…というかちょっと不安。
ともあれ、2011年がもう始まっていますが、今年もより多くの良い作品に出会えますように。パンパン(拍手)
2011.01.02 Sunday 21:01 | - | - | 

シューマンの指

☆☆☆★

耽美な幻想物語。
一般的にピアノ関係ならモーツァルトやらチャイコフスキーやら、ほかに題材にしやすい作曲家が沢山いるのに、なぜわざわざシューマンなのか?
シューマンのピアノ曲についての薀蓄を書かれても、肝心の曲を知らないからピンと来ないなあ。などと思いながら、薀蓄の箇所は斜め読みだったんですが、読み終えて納得。
何故彼らがあれほどまでにシューマンに拘ったのか。幻影を創りだしたのか。

実際のシューマンの人生と物語がリンクした、青春とシューマンに捧げる美しいオマージュでしたが、シューマンその人の知識や興味がある程度ないと、やや退屈な部分があるのは否めない気がしました。

2010.12.23 Thursday 20:29 | - | - | 

悪の教典/上下

貴志 祐介
文藝春秋
¥ 1,800
(2010-07-29)

☆☆☆★

天才サイコパスの教師が主人公。
ページ数から言ったら大作なんでしょうが、サクっと読めるカジュアルな作品だと思います。
主人公は殺しに無感情なサイコパス。そのせいなのか天才というわりにはやや注意が足りないというか、やることが行き当たりばったりで結構うっかりさん。
嘘をついた人が嘘を隠そうとさらに嘘を重ねていって、結局つじつまがあわなくなって墓穴を掘るように、彼の犯す殺人はいつも場当たり的で、あわあわとアリバイ工作に走る姿には、笑いを誘われました。
主人公の正体に気づいた生徒なり刑事なりの反撃がもっと描かれて、双方の攻防がもっと描かれていたら、本当に怖い物語になっていたと思います。

それにしても下巻は血の海でしたね。
性描写も多かったかな。
2010.12.20 Monday 18:51 | - | - | 

ロビン・フッド

☆☆☆☆

リドリー・スコット監督の歴史物は好みなので、星は甘めです。
過去のグラディエーターやらに比べると相対的に地味に感じましたが、概ね満足。
森の英雄ロビン・フッドだけに、カメラが捉えたイギリスの森の深い緑色とか、ラストの海岸の攻防とか奥行きが感じられて見ごたえがありました。
悪政に反発し一致団結する領主たちの姿も良かった。そして、中盤あたりでケイト・ブランシェットがスカートを摘まんで「フンッ」てお辞儀するとこ、可愛かったです。
英国王は可哀想なくらいバカに描かれていましたが…。

名作〜という感じもないんですが、少なくとも映画館で観て良かったと思えた作品です。
2010.12.16 Thursday 19:26 | - | - | 

花のノートルダム

☆☆☆☆

私の数少ない再読本の新訳。
旧約版はPCデスクの脇の手の届く箇所に置いて、常に何となくパラパラと捲る存在。
愛着のある作品なだけに新訳のこちらはどうかなー?と思っていたんですが、現代的な訳がとても読み易くて、これはこれで楽しみました。
この新訳シリーズは他も読んでみたいです。
2010.12.05 Sunday 09:52 | - | - | 

ぼくのエリ 200歳の少女

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アミューズソフトエンタテインメント
¥ 2,927
(2011-02-04)

☆☆☆☆

これはツボにはまりました。
ヴァンパイア物の正当なる継承者であり、ひとつの到達点ではないでしょうか。
ポーの一族とかまさにこの路線だと思いましたよ。
息も凍りそうな北欧の空気の中、巡り巡る切ない物語。

配役がとにかくハマっていました。主役の色素の薄いいかにも北欧人らしい金髪碧眼の少年と、エリと名乗るエキゾチックな謎の少女。(実は少女ではない。そのことをエリ自身が口にする場面あり)
エリの正体を知っても少年はエリを決定的には拒めない。
ラスト近く。プールでの惨劇後に、血濡れで微笑むエリの黒い瞳がスクリーンいっぱいに映されたとき、少年同様に私の心も鷲掴みにされました。

エリはぼくのものにはなれないけれど、ぼくは一生エリのものだ。

エリと庇護者のおじさんの関係や、あのゲイとしか思えなかった少年のパパも、原作では別の説明があるそうです。
少年のエリに対する感情、エリが少年に持つ感情。それは恋なのか、はたまた孤独感からなのかは、どうとでも取れるのですが、どっちにしろエリはこの先も庇護者(援護者?)を変えながら、どこまでも生き続けるのかしら…などと考えるにつけ、本当に美しい物語だったなあと、うっとりと思い起こす次第です。
2010.11.17 Wednesday 22:31 | - | - | 

竜が最後に帰る場所

☆☆☆☆

「南の子供が夜行くところ」が良かったので、続けて読んでみました。
五篇からなる短篇集で、こちらも良かったです。
童話的なもの、ホラー、ファンタジー。
オルネラと鸚鵡とゴロンドが好き。
特に鸚鵡は幻想的で良かった。映像化してもきっと素敵だと思います。
2010.10.26 Tuesday 22:08 | - | - | 

そばかすの少年

ジーン ストラトン・ポーター
光文社
¥ 940
(2009-05-12)
Amazonおすすめ度:

☆☆☆

その昔、竹宮恵子氏の漫画で読んだことのある「そばかすの少年」です。
原作に触れたのは初めて。
竹宮氏の漫画だと主人公の「そばかす」は文字通り「少年」ですが、原作だとむしろ「青年」と言った方がよい印象。
内容は古き良き時代の少年少女文学という感じで、小公女等を彷彿とさせられました。
最後はとんとん拍子すぎる気もしますが、心正しき人が幸せになるのは良いものです。
2010.10.20 Wednesday 22:05 | - | - | 

あんじゅう

宮部 みゆき
中央公論新社
¥ 1,890
(2010-07)
Amazonおすすめ度:

☆☆☆☆★

「おそろし」の続編です。「の◯うの城」の後だったせいなのかどうなのか、凄く文章にこなれた感と安定感があって、心底ホッとしました w

装丁が気に入って(中のイラストが本当に可愛い)手にとった本書ですが、中身も読みやすくて、やっぱり面白いです。すすっと物語の中に入っていける。
「藪から千本」のように人の心に住む闇が、おばけや妖怪よりも怖い。
みんなが泣いたらしい「あんじゅう」では私は泣かなった。

いたずらっ子たちや若先生や岡っ引きや、主人公に関わるであろう人たちが沢山登場してきて、今後の展開が楽しみです。(特におちかちゃんの恋の行方が)
購入は文庫でと考えてますが、イラストが入らないときは単行本を買います。それくらいこの本のイラストの可愛さがツボに入りました。
2010.10.15 Friday 22:03 | - | - | 
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